スタバちゃん (@sutabapeach)です!
「人生においては、戦うよりも逃げる方がいいタイミングが必ずあります。」
こう話すのは、Twitterフォロワー数15万人超のわびさんです。
わびさんは元エリート幹部自衛官でありながら、パワハラ、激務によりメンタルダウンし、その後、奇跡の復活をされた一般の会社員の方です。
今回はそんな、わびさんの著書『この世を生き抜く最強の技術』を読んだ中で、特に印象に残った言葉や考えを、私の経験も踏まえながら、皆さんにお話できたらと思います。
↓こちらの書籍です。
私自身、適応障害で休職をし、「逃げる」ことを経験しました。
そのため、冒頭の
「戦うよりも逃げる方が良いタイミングがある」
には物凄く共感できます!
✅仕事や学校などの人間関係で悩んでいる人
✅人生のどん底にいる人
✅何か少しでも勇気が欲しい人
読もうと思ったきっかけ
この記事を書いている時点で、私は現在進行形で休職中です。(2023年2月時点)
以前にも休職経験あり。
休職理由は簡単に言うと、仕事量と人間関係。
いわゆる、パワハラですね…。
そんな中、書店で出会ったのがこの書籍です。
表紙に「心が折れる前に、逃げよう。」
とあります。
「マジで恋する5秒前」
と言わんばかりの、
「会って5秒で恋した」
と、5秒後にはレジに並んでいました。
人生で「逃げる」経験をした自分にとって、何かまた良いきっかけになればと思い購入しました。
著者の紹介
著者である「わび」さんについて紹介します。
わび
航空業界で働く危機管理屋。某国立大学卒業後、陸上自衛隊幹部候補生学校に入隊。高射特科大隊で小隊長になり、その後、師団司令部や方面総監部に勤務。入隊後10年間は順風満帆だったが、早朝から深夜までの激務と上司によるパワハラが重なり、メンタルダウン。
第一線からの異動を経て、「出世ばかりが人生ではない」「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と思い、市役所に転職。
激務だった自衛隊時代に比べると天国のような場所だったが、自らの成長の機会を得るため、転職後1年半で航空業界にキャリアチェンジ。自衛隊などの社会人経験で身につけたメンタルコントロール術、仕事や人間関係に対する向き合い方などを中心にツィッターで発信を開始。普通の会社員にもかかわらず、開始して2年でフォロワー数が8万人を突破。
引用:「この世を生き抜く最強の技術」より抜粋
心に刺さる言葉や考え
では、この書籍を読んで特に印象に残った言葉や考えについて、お話したいと思います。
① 戦略的にもっと人生を楽しもう
『戦いでも仕事でも、長い期間のことを考えるときは「戦略」、短い期間のことを考えて行動するときには「戦術」が大切です。』
引用:p49
さすが、元自衛官の方の言葉ですね。
戦術の失敗は戦略でカバーすることができますが、戦略の失敗は戦術では補えません。
つまり、自分の人生のある程度の大まかな方向性だけでも決めておくと、多少寄り道したってどうってことないということです。
私自身、正直、自分の人生のレールに「休職」の文字はありませんでした。
前職の飲料メーカーでは5年間勤務しましたが、その間一度も「休もう」と思うことはありませんでした。(そもそも、今の職が合っていないのかもですね笑)
休職したことは、古くからの友人や職場の同期などにも大変驚かれました。
ただ、休職したことで、寄り道したっていいんだと前向きに考えるようになりました。
休職を何回か経験した私みたいに、かなり寄り道をしている人間でもなんとか人生歩んでいるので、今何か人生のどん底にいる方も、自身の「戦略」を持っていればなんとかなります。
ちなみに、私の「戦略」の一例を。
「ストレスは寿命を縮める」と聞いたことはありませんか?
休職することは給与・賞与が減りますが、「逃げる」選択をせずに、働き続ければどうでしょうか?
ストレスが溜まりますよね。
仮にストレスを溜め続ければ、将来的に働ける「労働期間」が短くなる可能性もあります。
それならば、長い目で見た時(戦略的に見た時)に、「逃げる」ことを選択し、また「頑張ろう」と思えた時に復帰することで、「労働期間」全体で見た時に長く働ける可能性もあると思います。
「どんな出来事もプラスに考えよう」
この考えも私自身の「戦略」の一部です。
② 「今」に集中すれば、悩みは自然と消えていく
「過去はもう起こってしまったことなので、修正することはできない。
未来はまだ起こってもいないことなので、心を配るだけムダ。」
引用:p71
思考が過去や未来をぐるぐる回ると、何もしていないのにメンタルがやられてしまいます。
私も休職を経験して、様々なメンタル本を読破しましたが、この言葉は本当にどの本にも書かれています。
ネガティブな人は過去の失敗や後悔、未来の起こるか分からないことを悶々と考えてしまう傾向があるのに対し、ポジティブな人は「今、ここ」を生きています。
私はかなりのネガティブ人間でしたが、最近になってようやく「今、ここ」を生きるようになってきています。
禅語にこんな言葉があります。
『喫茶喫飯(きっさきつばん)』
お茶を飲む時はお茶を飲むことだけに集中しよう。
ご飯を食べる時はご飯を食べることだけに集中しよう。
禅の教えも「今、ここ」を意識しなさいと導いてくれます。
私の場合は、ネガティブな考えが頭の中を巡ると、
筋トレ、ランニング、読書、瞑想、息子と思いっきり遊ぶなど、しています。
すべて「今、ここ」に意識が集中できるため、その間ネガティブな考えは思考停止状態です。
休職を何回か経験した私なりに感じたのは、ネガティブな考えが一度、頭の中を巡るとずっとそのことを考え込んでしまうため、「行動」することが大切だということです。
仮にお金のことで悩みがある方なら、まずはお金についての書籍を買ってみる。
人間関係で悩みがある方なら、自己分析して自分にも何か原因がないか紙に書いてみる。
私もようやく、そのことを身を以て大切だと感じています。
③ 「心の持ちよう」を変える
著者のわびさんは、自衛隊時代にメンタルが強いと思った人の共通点があると話されています。
その内の2つをご紹介します。
仕事に依存しすぎていない
メンタルが強い人は必ず趣味を持っているとのこと。
確かに、私の周りにも趣味を持っている人ほど、ストレスフリーな生活を送っていることに気がつきました。
と思われた方もいると思います。
ただ、趣味は自分から探さないと見つからないですよね。
私も休職期間を利用して、新しい趣味を探しました。
元々、旅行やグルメ巡り、映画観賞は好きでしたが、それに加えて、育児・筋トレ・読書・山登りなどが趣味に加わりました。
新しいことをすると、人間は前頭葉が刺激され、ポジティブ思考になります。
これって一石二鳥だと思いませんか?
新しいことにチャレンジして思考が前向きになる。
それが趣味になれば、ストレスフリーな生活が送れるのです。
2 コントロールできないことに執着しない
コントロールできないものの最たるものは、「他人」だと思います。
皆さん、『課題の分離』という言葉を聞いたことがありますか?
アドラー心理学の重要な柱とされている考え方で、
「人間関係のトラブルが起きた時に、それが自分の課題(原因)なのか相手の課題(原因)なのかを切り分けて考えよう」
というものです。
私の職場の実例をもとにご説明します。
私の職場では、毎日機嫌の悪い女性上司がいます。
書類を乱雑に扱い、ボールペンをデスクにパンパンと叩き、一人で舌打ちをしています。
これほんとの話です(笑)
この場合、「私が何かしてしまったのかな?」と毎日悶々と考えていました。
ただ、これって女性上司の感情なので、どうしようもないですよね。
これがまさに「相手の課題」。
相手の課題であって、自分の課題でないなら、もう考える必要もない。
考えるだけ時間の無駄だとうことです。
天候や自然災害はコントロールできないと分かっているのに、なんで人間関係だとこれだけ気を病んでしまうんでしょうね泣
なかなか意識しないと難しいですが、私も「コントロールできないものには執着しない」を心掛けるようにしています。
④ 「いつか終わる」と思えるかどうか
「どんなことでも同じですが、出口が見えていると、しんどいこともいつか終わる、と思えます。暗いなかでも、出口があると光が差し込みます。
でも、出口がないと、いつ終わるのかもわからないし、光の見えない暗いなかを進まないといけません。」
引用:p128
正直、当たり前と言えば、当たり前のことですよね。
ただ、私も休職をした原因はまさにここにありました。
仕事量の多さによる「見えない出口」。
人間関係による「見えない出口」。
今、不安を抱えている人や何も楽しみが見出せなくなっている人は、とにかく「出口」が必ずあると信じてください!(私も現在進行形で信じるようにしています!笑)
メンタルダウンしている時は、思考がマイナスなことばかりなので、なかなかこの考えに至るのは難しいと思います。
ただ、「いつか終わる」と少しでも考えるようにしてみてください。
⑤ 一線越えてきたら撃ちますよ
『私はメンタルダウンから復活したあとも、何度かずうずうしい人に遭遇しましたが、一線を越えてきた時には大勢がいる前で、思いっきり反論しています。こういうタイプの人は、早い段階で「こいつは簡単に利用できない」と思うと、ターゲットを変えるので、ほとんどの場合、一回の反撃で終わります。』
引用:p192
これはなかなか勇気のいる行為ですよね。
ただ、やっぱり人間言わないといけない時は言わないといけない。
私も以前の職場で毎日、夜遅くまで先輩の仕事を手伝っている時期がありました。
今日は息子の誕生日だから早く帰ろうと思い、そのことを先輩に話すと、
「そんなの関係ないだろ」
と言われました。
自分の仕事ならともかく、先輩の仕事を手伝っているのにと思い、
さすがの私も「一線越えたら撃ちますよ」
状態で、一発かましてやりました。
その後も、その上司とは関係が良くなることはありませんでしたが、
「コイツにまた仕事を頼んだら、何か反論してくるかもしれない」
と思ったのか、私が早く帰るようになってからも何も言ってこなくなりました。
自分の中の一線は誰にでも、必ずあります。
ここぞ!という時は、言わないといけないこともあるということです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は私の経験談も盛り込んだ内容になりました。
休職を何回か経験したことで、得たものは適応障害、給料カット、賞与カット、昇給遅れと当初は思っていました。
ただ、今は休職という「逃げる」選択をしたことで、家族との時間、読書習慣、運動習慣、投資の勉強、ブログ作成などが得られたと前向きに捉えています。
人生においては「戦う」よりも「逃げる」タイミングが良いことは必ずあります。
この記事を読んで、少しでも皆さんの何か良いきっかけになれば幸いです。
↓今回、ご紹介した本が気になる方は是非、一度購入してみてください!
↓この記事でご紹介した禅語についての記事も参考にしてみてください!