スタバちゃん (@sutabapeach)です!
突然ですが、以下の項目に当てはまりますか?
✅余計な不安や悩み事が尽きない
✅勘違いや思い込みが激しい
✅他人の目を気にせず、自分の価値観で生きたい
一つでも当てはまった方は、この記事を読んでいただくことで、「心配事」の捉え方が確実に変わります!
適応障害を経験した私がそうなので!
今回は、枡野俊明(ますのしゅんみょう)さんの著書『心配事の9割は起こらない』から、人生を豊かに生きるための禅語11個を厳選してご紹介したいと思います!
↓こちらの本です。
読もうと思ったきっかけ
『余計な不安や悩みを抱えないように、他人の価値観に振り回されないように、無駄なものをそぎ落として、限りなくシンプルに生きる。
禅僧という立場だからでしょうか、私は、たくさんの人からさまざまな相談を受けます。内容は千差万別ですが、それでも大別すれば、不安や悩み、迷い…といったものです。
そんな話にじっくり耳を傾けてみると、気がつくことがあります。それは、そのほとんどが、実は「妄想」や「思い込み」、「勘違い」や「取り越し苦労」にすぎない、ということです。「実体がない」といってもいいでしょう。』 引用:p3
本屋で立ち読みをしていて、この冒頭の文章を読んで、まさに自分だと!と思い、すぐさま購入しました。
昔から過去の失敗や後悔、それこそ未来の不安を悶々と考えてしまう自分にとって、何かのきっかけになるのではと思いました。
実際に、ペンシルバニア大学の研究によると、心配事の79%は実際には起こらず、しかも、残りの21%のうち、16%の出来事は、事前に準備をしていれば対処が可能ということが分かったそうです。
つまり、心配事が現実化するのは、たった5%。
これはかなり驚きですよね!
「でも、禅語ってなんかお堅いイメージだな」
と思われた方も全くそんなことはありませんので安心してください!
私自身、今からご紹介する言葉は、どれも心の中になぜか素直にスッと入ってきました。
今では人生のぶれない軸になっています。
著者の紹介
枡野俊明(ますのしゅんみょう)
1953年、神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。2006年「ニューズウィーク」誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」にも選出される。近年は執筆や講演活動も積極的に行う。
引用:『心配事の9割は起こらない』より抜粋
禅語から学ぶ人生を豊かに生きる11個の言葉
1. 一息(いっそく)に生きる
「ひと呼吸するその瞬間、瞬間を一生懸命に、丁寧に生きなさい。」
引用:p18
かなりグッとくる言葉ですよね。
頭の中では分かっていても、なかなかできないのが人間。
もちろん、私もそうでした。
ただ、この言葉に出会ってから、「今、ここ」を意識するようになりました。
枡野さんは、こんなことも話されています。
『過去にいつまでもこだわっていることは、そのまま、いまの生き方に対する自信のなさを表明していることです。そこに不安や悩み、心配事が心に入り込む隙が生まれます。私たちには「いま」をどう生きるかしかない、ということをあらためてしっかり胸に刻んでください。』
引用:p21
過去のことを考えてしまうクセを少しでも減らすために、この言葉を常に意識するようにしたいものです。
2. 喜捨(きしゃ)
惜しむことなく、喜んで捨てる。
お寺や神社でのお賽銭もこれに当たります。
「ひとつ捨てることは、執着からひとつ離れること。執着は心を曇らせる最たるものですから、捨てることは喜ぶべき行為なのです。」
引用:p28
確かに、クローゼットやタンスの中にもう着なくなった服やズボンってありますよね?
私は数年前からメルカリで不用品を出品し、物の整理を行っていましたが、「喜捨」という考えは持っていませんでした。
ただ、「喜捨」という禅語のおかげで、部屋のスペースが広がるだけでなく、心のスペースも広くなったように感じます。
また、枡野さんは著書の中で、「思い出の品」は捨てなくて良いと話されています。
思い出が戻ってきて胸が熱くなり、人の心が感じられて嬉しくなる、元気が湧いてくる、皆さんにも必ずあると思います。
私の場合、海外のお土産、友人から貰った大切な贈り物などです。
皆さんも、喜捨をきっかけに心のスペースも広げてみませんか?
3. 一切衆生(いっさいしゅじょう)、悉(ことごと)く仏性(ぶっしょう)有り
なんか難しい言葉が出てきましたよね。
ただ、この言葉は奥がかなり深いんです。
あらゆるものには、仏性という美しい心が備わっているということ。
『禅語が教えている、誰にも仏性(やさしさや思いやり、あたたかさや包容力…)がある、ということを信じ、そこを見ようとする姿勢でいたら、必ず、胸に響いてくるものが見つかるはずです。』
引用:p39
人間関係の悩みって誰でもありますよね?
私も職場の同僚や上司との人間関係で現在進行形で悩んでいます。
ただ、この禅語を胸に刻んでいれば、
「あの上司、いつも細かいところばかりつついてくるの、本当に嫌だ。」
と思っていたのが、
「仕事では嫌な上司だけど、子育ての話になると意外と子供思いなんだ。」
という見方ができるかもしれません。
たった一言の言葉で、長い人生、得した気分になりたいものですね。
4. 七走一坐(しちそういちざ)
7回走ったら、一度止まってみよという禅語です。
『前を走り続けている同僚や友人の背中を見ながら、自分の歩を止めるのは不安なことかもしれません。しかし、禅も中国古典も「大丈夫だ」と請け合っています。安心して止まって、さまざまなことを「考える時間」をつくってください。』
引用:p58
頭の中では立ち止まることも大事だと分かっていても、なかなかできないもの。
ただ、禅語で聞くと「止まっていいんだ」と不思議と心に響きました。
人生100年時代と言われている中で、全力で突っ走るって難しいですよね。
仕事にしろ、人間関係にしろ、子育てにしろ、「七走一坐」で一度立ち止まり、また前を向いて進んで行きたいものですね。
5. 汝(なんじ)は十二時に使われ、老僧(ろうそう)は十二時を使い得たり
お前は時間に使われているが、私は時間を使い切っているぞ、時間を有効活用しなさいという意味。
「時間管理術」などの本が、世の中にはたくさん溢れていますが、昔から言われていたのには驚きですね。
皆さんは朝活されていますか?
起床してから2時間は脳のゴールデンタイムと言われています。
仕事に出かけるほんの30分、読書の時間、資格の勉強時間にあてるだけで、1日のパフォーマンスまで向上するとのことです。
私の場合は読書の時間に充てています。
確かに、「時間を有効活用している」という気持ちになり、清々しいスタートを切れます。
皆さんも是非、意識してみてください。
6. 大地黄金(だいちおうごん)
『光り輝く黄金の大地があるのではありません。そこにいるあなたが大地を黄金にするのです。自分には合っていないように感じても、やりたいことと違っていても、「いま」「そこ」で就いている仕事が「あなたの仕事」なのです。』
引用:p81
置かれた環境で、精一杯尽くす。
自分の仕事が「天職」と言える人って少ないですよね。
私自身も、今の仕事に正直、満足していません。
ただ、この禅語に出会ってから、仕事のやりがいを0から1でもいいから、増やそうという気持ちになれました。
人間、自分の考え方次第で、プラスにも捉えることができるし、マイナスにも捉えることができる。
まさに、そのことをこの言葉が表してくれています。
7. 日日是好日(にちにちこれこうにち)
「人生には晴れの日もあれば、雨の日もある。穏やかな日差しに包まれることもあれば、吹きつける寒風に身をすくめることもあります。しかし、いずれの日にも、あなたはその日でなければできない実体験をする、かけがえのない経験を積む。ですから、すべてが有意な好日なのだ」
引用:p119
こちらの禅語もかなり奥が深いですね。
経営の神様と呼ばれた、松下幸之助さんの言葉にこんなものがあります。
「逆境もよし、順境もよし、要はその与えられた境遇を素直に生き抜くことである」
境遇が私たちの人生を左右するのではなく、私たちの生き方次第で境遇がなんとでもなる。
これは誰もが覚えておくべき、人生の教訓ですね。
8. 如何(いか)ほどの苦しみにても、一日と思へば耐え易し
どんなに苦しい事でも、その日だけなら、乗り越えられるというもの。
人間誰しも先延ばしにすることってありますよね。
仕事にしろ、プライベートなことにしろ、「明日でいいや!」って思うことは大いにあります。
ただ、先延ばしにしたら、「あー、また先延ばしにしてしまった」と自己嫌悪に陥ることもしばしば。
なので、「今日できることは今日やってしまおう!」をできるだけ意識しようと禅が教えてくれています。
私は歯医者が大の苦手です。(笑)
ただ、この言葉に出会ってから、「今日だけ我慢したらいいんだ!」と思うようになり、それ以降は定期的に通院しています。
「何の話?」って感じですみません(笑)
先延ばしにすることの最大のデメリットは、頭の中にそのことがずっと悶々と残っていることだと思います。
この禅語を皆さんも心に刻んでみてはいかがでしょうか。
9. 調身(ちょうしん)、調息(ちょうそく)、調心(ちょうしん)
まず姿勢を整え、次に呼吸を整える。そうすることで、心も整うとい意味。
いわゆる、アンガーマネジメントですね。
頭に血が昇りそうになった時、イライラした時に、この禅語を思い出すようにしています。
姿勢を整えるだけで、気持ちが一気に変わります。
『丹田(たんでん おへその下約7.5センチメートル)に意識を集中して、おなかにある空気を全部出すようなつもりで、息を吐ききります。吐ききることが大事。「呼吸」という字は、「呼」吐くという意味の字が先にきています。吐ききることができたら、吸うことを意識しなくても、空気は自然に入ってきます。』
引用:p143
姿勢を整えた後の呼吸も大切。
日々の生活の中で是非、取り入れてみてください。
10. 花に逢えば花を打(た)し、月に逢えば月を打す
花に逢った時はその花をしみじみと味わい、月に逢ったらその月を感じるままに味わう、という意味。
仕事や育児に多忙で、自分の時間が取れない人はたくさんいると思います。
ただ、一日10分でもいいから、「自然を感じよう」ということです。
そうは言っても、平日に自然を感じることは難しいって人も多いと思います。
私のオススメは、観葉植物を育てることです。
仕事に出かける前に水をあげ、太陽の光に当たる場所に置いてあげる。
夜寝る前に、観葉植物を横に読書をする。
これだけで充分、気持ちがリラックスします。
是非、オススメです!
11. 門を開けば福寿(ふくじゅ)多し
「苦しければ苦しいと、つらければつらいと、思いをあからさまにする。助けてほしいときは、一人で抱え込まずに助けを求めればいいのです。」
引用:p180
誰でも人生のどん底を経験したことがあるのではないでしょうか。
私の場合は適応障害で休職したことです。(この記事を掲載している現在進行形で休職中)
まさに、人生のどん底。
「自分がまさか、休職を何回もすることになるなんて」という思いです。
自分の悩みを相談することが、恥ずかしいと思われる方もいるかと思います。
ただ、手を差し伸べてくれる方は必ずいます!
「門を開けば福寿多し」
頭の片隅に覚えておいてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
普段、頭の中でぼんやりとは分かっているものばかりだ、そんなことはなかったでしょうか。
ただ、禅語で聞くと、ものすごく心に響きます。
私の場合は、今回ご紹介した禅語をスマホのメモ帳に「人生のぶれないキーワード」として書き記しています。
その禅語を、隙間時間にサッと見返して、音読する。
そうすることで、本当に人生のぶれない軸になっています。
皆さんも是非、気に入った禅語を人生のキーワードにしてみてください。