スタバちゃん (@sutabapeach)です!
今回は、枡野俊明(ますのしゅんみょう)さんの著書『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力』を読んだ中で、人生を快適に生きるための8個の言葉を紹介したいと思います。
✅いちいち「気にしてしまう」人
✅いちいち「反応してしまう」人
✅無駄に「疲れてしまう」人
一つでも当てはまる方は、是非、最後まで読んでみてください!
必ず、この記事を読んだ後に、気持ちが楽になります!
読もうと思ったきっかけ
私自身が、まさに「気にしてしまう」「反応してしまう」「疲れてしまう」の三拍子に当てはまったからです。
30代半ばなので、なかなかすぐに性格を変えることは難しいかもしれない!
ただ、少しでも「スルーする力」を身につけるヒントが欲しい!
そう思った時に、書店で出会ったのが本書です。
本書には、禅僧である枡野さんの99の言葉が紹介されています。
どれも簡潔かつ禅の教えも含まれているので、心にスッと入ってきて、読むやすいのが特徴です。
著者の紹介
枡野俊明(ますのしゅんみょう)
1953年、神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。2006年「ニューズウィーク」誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」にも選出される。近年は執筆や講演活動も積極的に行う。
引用:『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力』より抜粋
仕事や人間関係における、スルーする力を手にいれる8個の言葉
それでは、早速紹介したいと思います!
1. 「他人を変える」のは至難の業
「コントロール不能な他人のことは、もう放っておく。そして自分がどう変わればうまくいくかに思考を集中させればいいのです。こちらが変われば、相手の態度も軟化するものです。」
引用:p21
他人を変えるのって本当に難しいですよね。
「職場の同僚はなんでいつも、ぶっきらぼうなんだろう」
「近所のあの奥さんはなんで悪口ばかり言うの」
そんなことはもう気にしない。
放っておく。
心理学の三巨頭の1人である「アルフレッド・アドラー」が残した言葉もまさにこのこと。
『過去と他人は変えられない。未来と自分は変えられる。』
少しずつでいいので、マインドセットしていきたいものですね。
2. いちいち顔色をうかがわない
『「顔色」をうかがう相手にはいろいろな人がいます。どう接すればどう反応するか、まちまちなのです。10人いたら、それぞれに気に入られるよう振る舞うために、10人分の自分が必要になるのではありませんか。』
引用:p33
私はまさに「顔色」をいちいち、うかがってしまうクセがあります。
読者の方には、同じような思いをされている方も多いのではないでしょうか。
顔色をうかがう理由は、「相手に嫌われたくない」「怒られたくない」などがほとんどだと思います。
ただ、枡野さんのこの言葉に出会ってから、自分が疲れるだけなので、バカらしくも思えてきました。
顔色をうかがう=相手に合わす=自分に嘘をつく➡️自己肯定感が低くなる
この負のスパイラルに気づくことができました。
全く顔色を気にしないのは難しいので、多少なりとも改善できるようにしたいものですね。
3. 「ご縁」に従う
『誰かと、何かとうまくいかない場合は、「縁がなかった」ということ。たとえば、入学できなかった学校や、就職できなった会社、契約が結べなかった事案、打ち切りになった仕事、スケジュールが調整できずに断らざるをえなかったオファー、親しく付き合うところまではいかなかった人…。これらは単に「縁がなかった」だけの事なのです。』
引用:p41
禅僧の方の言葉だと、なんだかスッキリしませんか?
単に「縁がなかった」と考えるだけで、心の中が軽くなります。
私自身も、第一志望の大学に合格できなかった、希望していた就職先には入れなかった、経験があります。
その時は、深く落ち込みましたが、今思えば、単に「ご縁がなかった」だけなのですね。
皆さんも、うまくいかないことがあった時に、「ご縁」という言葉を思い出してみてください。
4. 「わからない」ならもう考えない
「未来に起こりそうな心配事があるなら、いま打てる手を打つべきです。けれども何が起きるかわからないのなら、いたずらに未来のことを心配しても意味はありません。そんなヒマがあったら、いま目の前にあることに持てるエネルギーのすべてを注いだほうがいい。いまできることに集中して取り組めば、心配していたその未来が変わる可能性だってあるのです。」
引用:p61
ペンシルバニア大学の研究によると、心配事の79%は実際には起こらず、しかも、残りの21%のうち、16%の出来事は、事前に準備をしていれば対処が可能ということが分かったそうです。
枡野さんが話されていることは科学的にも実証済ということですね。
私も多くのメンタル本を読みましたが、大多数の本にも「今、ここ」を意識しなさいと書いてありました。
私には、適応障害で休職を経験したことがあります。
休職期間中は、
「この先どうなってしまうんだろ」
「休職したことで周りはどう思っているんだろ」
「復帰のタミングはいつがいいんだろ」
と毎日のように考えていました。
本当に毎日、毎日考えていました。
ただ、何百回、何千回考えても「答えが出ない、わからない」のです。
そんな時、この言葉を思い出しました。
「もう考えるのはやめて、今目の前のことに集中しよう」と。
そうすることで、目の前の「今、ここ」は楽しめ、充実しました。
私と同じように苦しんでいる方も読者の中にいるかもしれません。
できる範囲で結構ですので、少しでも意識を「今、ここ」に向けてみてください。
5. 比べるなら「昨日の自分」
『自分は自分以上でも以下でもありません。誰かと比較せず、世間の価値観とは関係なく、「あるがままの自分」を見て、人にも「あるがままの自分」を見せていけばよいのです。
本日より、自己評価の基準を「他人の目」から「昨日の自分」に変える。そして、「昨日できなったことが今日できるようになる」ことに喜びを見出していきましょう。少しずつ、「あるがままの自分」に磨きがかかっていくはずです。』
引用:p81
皆さん、誰かと比べる生活をしていませんか?
私はめちゃくちゃ、比べてしまいます(笑)
ただ、少しずつ改善はしています。
ただ、これは社会がそういう仕組みを作ってしまっているから仕方がないことかもしれません。
「出身大学はどこ?」
「どこに勤めているの?」
「年収いくら?」
あげたらキリがありませんよね。
私は株式や投資信託を少しかじっているのですが、SNSに関しても、
「この人の投資額にと比べたら、自分なんて…」
とかなり自己肯定感が下がります。
これって、人生損していますよね!
そう思ってから、比べる対象を「昨日の自分」にシフトしました。
「昨日の自分より、今日の自分。今日の自分より、明日の自分」が成長していれば、それでいいと。
面白いことに、子育て本にも、「他の子と比べない」と多くの本に書いてあります。
子育てママ、パパなら、「そんなことわかっているよ!」と思われるかもしれませんが、
大人が実際できていないんですよね(笑)
私にも3歳の息子がいますが、この事実は痛感しています。
自己評価基準を「他人」から「昨日の自分」にシフトしましょう!
6. 「即今(そっこん)、当所(とうしょ)、自己」
「今、この場で、自分ができることをやりなさい」という禅語。
まさに、意識を「今、ここ」に集中しなさいということですね。
枡野さんはこう話されています。
『私たちは「いま、この瞬間」にしか生きることはできません。一瞬前の自分は死んでいるし、一瞬後の自分が生きている保証はありません。』
引用:p155
未来の起こるか起こらないか、分からないことに時間を費やしたり、過去の後悔をずっと引きずるのは、できるだけ少なくして、「即今、当所、自己」を意識しましょう。
7. 自分の選択は「すべて正しい」
イギリスの数学者であり、作家、詩人でもある、ルイス・キャロルの言葉にこんなものがあります。
「どっちへ行きたいかわからなければ、どっちの道へ行ったって大した違いはない」
なるほど、深い言葉ですね。
この言葉に枡野さんはこう話されています。
『ようするに、「どれが正解か」で悩むことは、意味がないということです。考え方としては、「選択肢のどれを選んでも同じ」であり、そして、「選んだ選択肢でいい結果が出るようにがんばる」というのがいいでしょう。』
引用:p191
人生の中で「選択」を迫られることは多いですよね。
「あの時、違う選択をしていれば、こうはならなかっただろうに…」
私も何度、後悔したことか。
ただ、この枡野さんの言葉を借りると、別に後悔しなくてもいいんだと。
自分の選択肢は、「すべて正しい」んだと、理解できました。
これから先の人生、「何を選ぶか」より、「選んだことをどうやるか」に考え方をシフトしたいものですね。
8. 人は「本来無一物」
『(中略)どんなに稼いでも、ビタ一文、あの世に持っていくことはできないのですから。「本来無一物」という禅語が示すように、人はわが身一つで生まれてきて、わが身一つで死んでいくのです。
そこで稼ぐ目的に、「後世のため人のため」という言葉を加えませんか?これなら「まわりの人に喜んでもらうことをする=幸せ」という幸福の新しい方程式に則った生き方ができます。」
引用:p215
私の人生のメンターでもある、リベラルアーツ大学の両学長がお金にまつわる5つの力についてこう話されています。
- 貯める力➡︎支出を減らす力
- 稼ぐ力➡︎収入を増やす力
- 増やす力➡︎資産を増やす力
- 守る力➡︎資産を減らさない力
- 使う力➡︎より満足感が高まることにお金を使う力
この5つが経済的自由を手にいれるために大切だと。
この中の「使う力」が、「人は本来無一物」に繋がると思います。
家族のために使うも良し、友人のために使うも良し。
私の場合は、毎年、自分の両親、妻の両親のために必ず、「母の日」「父の日」「誕生日」「クリスマス」にプレゼントをしています。
誰かにお金を使うことで、自分自身も、幸福になれます。
科学的にも、他人に親切にすることが自分の幸福に繋がることが証明されていますので、皆さんも誰かのためにほんの少し、喜んでもらうことをしませんか?
まとめ
いかがだったでしょうか?
正直、普段皆さんが何気なく感じていること、思っていることが多かったのではないでしょうか?
ただ、禅の教えで語りかけられると、心にスッと入ってきます。
今回ご紹介したのは、ほんの一部ですが、気になる方は本書を手に取ってみてください。
少しでも、皆さんの良いきっかけになれば幸いです。