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【HSP専門カウンセラーから学ぶ!】繊細な人がラクに生きる方法

スタバちゃん
スタバちゃん
こんにちは!
スタバちゃん (@sutabapeach)です!

「職場で機嫌が悪い人がいると、気になって仕事が手につかない」

「仲の良い人であっても長時間一緒にいると疲れてしまう」

「友人の冗談交じりの一言を受け流すことができず、グサッとくる」

「家の外のちょっとした物音が気になる」

これらはすべてHSP(繊細な人)の特徴です。

ただ、「繊細な人は、むしろ自分の繊細な感性をとことん大切にすることで、人生をラクに生きることができる

そう話すのは、HSP専門カウンセラーである、武田友紀(たけだゆき)さんです。

今回は、武田さんの著書である『「繊細さん」の本』を読んで特に繊細さんに共有しておきたいことについて記事にまとめてみました。

↓こちらの本です


自分がHSPなのか判断できる診断テストも載せていますので、是非最後まで読んでみてください!

この記事はこんなあなたにオススメ

✅繊細な心を持っている人
✅人間関係や仕事で悩みを抱えている人
✅ストレスを溜めやすい人

 

私自身は、HSE(繊細な心の持ち主だが、外交的、社交的な面を持っている)であると、つい最近知りました。

HSP気質も割と高いとため、この本を読んで今までの自分が感じた悩みや不安の原因が分かり、少し気持ちがラクになりました。

著者の紹介

日本で数少ないHSP専門カウンセラー。自身もHSPである。九州大学工学部機会航空工学学科卒。大手メーカーで研究開発に従事後、分析力とHSP気質を活かしてカウンセラーとして独立。全国のHSPから寄せられる相談をもとに、HSPならではの人間関係や幸せに活躍できる仕事の選び方を研究。HSPの心の仕組みを大切にしたカウンセリングとHSP向け適職診断が評判を呼び、日本全国から相談者が訪れている。
引用:『「繊細さん」の本』より

 

HSP診断(23問あり)

次の質問に、感じたまま答えてください。

少しでも当てはまるなら「はい」と答えてください。

全く当てはまらないか、あまり当てはまらない場合は「いいえ」と答えてください。

・自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
・他人の気分に左右される
・痛みにとても敏感である
・忙しい日々が続くと、ベッドやくらい部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
・カフェインに敏感に反応する
・明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
・豊かな想像力を持ち、空想にふけりやすい
・騒音に悩まされやすい
・美術や音楽に深く心動かされる
・とても良心的である
・すぐにびっくりする(仰天する)
・短期間にたくさんのことをしなければならないとき、混乱してしまう
・人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調整したり、席を替えるなど)
・一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
・ミスをしたり物を忘れたりしないようにいつも気をつける
・暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
・あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
・空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
・生活に変化があると混乱する
・デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
・動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
・仕事をするとき、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
・子供の頃、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
引用:p28〜30

以上の質問のうち、12個以上に「はい」と答えたあなたはおそらくHSPでしょう。

 

スタバちゃん
スタバちゃん
「皆さん、どうでしたか?」

ちなみに、私自身は16個当てはまっていました。

HSPとは

そもそもHSPとはなんでしょうか?

アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱したもので、

H…Highly
S…Sensitive
P…Person

のことを言います。

直訳すると「とても敏感な人」「敏感すぎる人」ですが、武田さんは親しみを込めて、「繊細さん」と呼んでくれています。(本書では、繊細さんでない人は「非繊細さん」と定義しています。)

そして、驚くべきことに、アーロン博士の調査によると、「5人に1人が生まれつき繊細な人」であることが分かりました。

脳の神経システムがそもそも違うのだそうです!

ですので、あなたが「繊細さん」だとしても別に驚くことはないのです!

むしろ、「繊細さん」だからこそ、非繊細さんにはない長所も兼ね備えています。

<繊細さんの長所>

①感じる力
・相手の話を深く受け止めながら話す
・相手のニーズを感じ取り、細やかにケアする
・仕事で、他人が気づかない小さな改善点に気づく
・リスクを察知する

②考える力
・深く考察する
・当たり前になっていることに疑問を抱き、改善する
・興味を持ったものにはとことんはまる

③味わう力
・「いいもの」を受け取り、深く味わう
・味わったものを出力する(絵、写真、音楽などで表現する)

④良心の力
・困っている人がいたら助ける
・相手を思いやる、親切にする
・信じるものに真摯に取り組む

⑤直感の力
・仕事の問題点を見抜く
・自分に合うものを探し当てる

 

武田さん曰く、「繊細さん」にはこれだけ長所が備わっているので、その長所を活かした生き方をすることが繊細さんが人生をラクに生きる方法だと話しています。

スタバちゃん
スタバちゃん
「こんなにも長所があると知って私も嬉しい!」

「繊細さん」の心の仕組み

皆さんにもこんな経験はないでしょうか?

自分では少し気になることを友人に相談した時に、

「そんな細かいこと気にしても仕方がないよ」

と。

繊細さんの心の仕組みに関して、武田さんはこのように話されています。

『寒さ、暑さの一方だけを感じ取ることができないように、繊細さんの感覚もいいものだけを抜き出して感じることはできません。
痛みであっても心地よさであっても、遭遇すれば半自動的にキャッチしてしまうのです。

森を歩くところを想像してみてください。足元に花が咲いていても、とがった枝が体のあちこちを刺す状態では、花の美しさを愛でている場合ではありません。
つまり、痛みやストレスが多い状況では、まわりに「いいもの」があっても感じにくいのです。』
引用:p25、26

 

「いいもの」も「つらいもの」も半自動的にキャッチしてしまうのが繊細さんの特徴です。

そして、非繊細さんなら気がつかない、小さなことまで気づくのが繊細さん。

ですので、「繊細さん」が人生をラクに生きる方法は究極のところ、「つらいもの」を気にしないようにするではなく、「つらいもの」にどう対応するか、具体的な対処法が必要ということになります。

本書で取り上げられている具体的な対処法についてお話したいと思います。

「繊細さん」が人生をラクに生きる方法

①「刺激」から自分を守る

人の感情や小さな音、わずかな光など、様々な情報を感じるため、繊細さんは疲
れやすい傾向にあります。

「ただ、そんなこと言われたって鈍感になるとか無理でしょ?」

と思われた方も多いと思います。

そのため、「物理的」に刺激を減らすことが有効です。

本書では、五感別(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)に刺激を減らす方法が紹介されています。

繊細さんと一くくりに言っても、どの感覚が鋭いかは人によって異なります。

その中でも、視覚、聴覚、触覚についてまとめてみました。

 

<視覚>
・メガネやコンタクトレンズの度を落とす
・伊達メガネをかける
・縁の太いメガネをかけて「ここだけ見ればいい」と見る範囲を決める

『(中略)自分に関係ないものまで見えすぎている人は、見えるものを必要最低限に抑えるのが対策の基本です。
(中略)見えるものを必要最低限にする方法は、「職場でパソコンに向かっていてもドアを出入りする人がいると気になる」「学校の授業でまわりの人の様子が気になる」など、まわりの状況が見えると自分の作業に集中しづらい人にも役立つでしょう。』
引用:p66、67

私自身、職場で何百人もの前の人で会議の進行を行う機会がありました。

 

その時、たまたま度の低いメガネをかけて会議を進行しましたが、正直、近くの人の顔しかはっきりと分からなかったおかげで、特にそれほど緊張もなく無事にやり遂げた経験があります。

まさに「物理的」に刺激を減らしていたんだ!と本書を読んで共感した次第です。

<聴覚>
・ノイズキャンセリングイヤホンをする
・耳栓をする

これは皆さんも既に実践されている方も多いと思います。

例えば、電車の中やカフェで他の人の声が気になるときに耳栓をする、ワイヤレスイヤホンを使うなどです。

私自身は、五感の中で最も「聴覚」が敏感だと実感しております。

旅行先のホテルで隣の宿泊客の声が気になる、テレビの音が気になる。

そういった時は、耳栓をする時もありますが、空気清浄機の風の音を出して「物理的」に刺激を減らしています。

私の中では、何故か空気清浄機の音が落ち着くのです(笑)

また、武田さんは聴覚が鋭い方にはこのようなことを話されています。

『(中略)聴覚が鋭い人には、「住む環境」も大切です。外から聞こえてくる音そのものを止めるのは難しいので、引っ越しの際には車通りの少ない場所を選ぶ、お店の裏など常時換気口の音がする場所は避けるなど、できる範囲でこだわって下さいね。』
引用:p69

当たり前と言えば、当たり前ですが、聴覚の鋭い方は慎重に住む場所は考える必要があります。

賃貸であれば引っ越しはすぐに可能ですが、戸建てやマンションとなるとなかなかそうもいきません。

是非、納得のいく環境を探してみてください。

<触覚>
・肌の露出を減らす
・心地よい素材で肌を覆う
・明るい色の服やお守りを身につける

『「苦手な人とすれ違うと電力が走ったように体がビリっとする」「肌がざわざわする」など、繊細さんの中には触覚が強い人がいます。そんな方は、「服に守ってもらう」のが対策の基本です。』
引用:p69

個人的には、触覚が強い人は女性に多い傾向があると思います。

肌触りの良いカーディガンやストールを羽織るなどして、職場などでも物理的に刺激を減らすことができれば良いですね。

 

②マインドセットする

1.「配慮がない=意地悪」ではない

『繊細さんは、相手への配慮がごく自然にできる人々です。当たり前にできるからこそ、配慮できない相手と出会ったときに、「なんで、あんなに無遠慮なんだろう!」と腹を立てたり、「私だったらあんなことしないのに。もしかして嫌われているんだろうか?」と気をもんだりと、相手の行動に振り回されてしまう。
でも、世の中を見渡してみると、繊細さんの「ごく自然に配慮する」という行いのほうがハイレベル。」
引用:p102、103

皆さんの職場にも嫌な上司いませんか?

ただ、

「上司は非繊細さんなんだ。配慮がないだけで、別に意地悪をしているわけではないんだと!」

こうマインドセット(考え方、感じ方を変える)することにより、少し気持ちがラクになるかもしれませんね。

 

2.「対応する」と「放っておく」を分ける

「繊細さんは非繊細さんより多くの物事に気づくため、気づいたことに片端から対応していると、処理する量が単純に多くなり疲れ果ててしまうのです。そのため、気づいたことに半自動的に対応するのではなく、対応すべきものと放っておくものを自分で選ぶ必要があります。」
引用:p172

繊細さんの皆さんにはどこか納得のいく言葉ではないでしょうか?

例えば、仕事上で特に緊急性のないメールが来た際に、忙しいとはいえ、「返信しないといけない」

という思いに駆られる。

仮にすぐに返信できるものであれば、「対応する」

ただ、上司に確認を取って、添付資料もつけてとなれば、その場合は「放っておく」ことも一つの手です。

緊急性のないものであれば、放っておいても特に問題になることもありません。

私自身も、特に緊急性のないメールにも「できるだけ早く返さないと!」という思いが強かったですが、返信しても相手からはその後一向に返ってこないなんてこともしばしばありました。

それこそ、相手は「放っておく」を自然とこなすことのできる非繊細さんだったんですね。

繊細さんも少しは見習って、図太く生きたいものですね。

3.他人の感情は放っておく

「職場に不機嫌な人がいて、同じ空間にいるだけでぐったりしてしまう」

繊細さんの中にはこのように感じる方は多いのではないでしょうか。

私自身、ものすごく当てはまります!(笑)

『繊細さんは、まわりの感情に気づくからこそ、なんとかしなければと「明るく声をかける」「不機嫌な相手ほど手厚く対応する」といった行動をしがち。でも実は、そうやって対応すればするほど、相手は繊細さんに寄りかかります。』
引用:p183、184

これ、私もほんとよくやっていました!

不機嫌な女性上司が1人いるだけで、まわりの同僚はみんなピリピリ。

そんな雰囲気が嫌だった私は、その女性上司の機嫌を取るような行動をしていました。

武田さん曰く、これはかえって逆効果だそうです!

「私(俺)の機嫌をなんとかしてくれよ!」

と些細なことに文句をつけたり、八つ当たりしてくる傾向にあるそうです。

ですので、そんなときは

「また機嫌悪いんだなー。」

と思うにとどまり、後は放っておく。

これに尽きるんだと。

自分のケアをするために、トイレに行って気分転換する、資料をコピーするために席を一時離れるなどして、ここでも物理的に距離を取ることが有効です。

自分の機嫌は自分で取る。

他人の機嫌は他人に取ってもらわないと仕方ないですもんね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は繊細さんが人生をラクに生きる方法について、少しだけお話しました。

繊細さんは、非繊細さんに比べて、「いいもの」も「つらいもの」も刺激を受けやすい性質があります。

それならば、「いいもの」の刺激をより受け入れるようにしたいものですね。

私自身、繊細さんの一人として、皆さんとともに今後の人生を少しでもラクに生きていこうと考えています。

スタバちゃん
スタバちゃん

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!