子育て

【子どもの脳は、3歳までの言語環境で決まる!?】子育てで知っておくべき3つのTについて

 

スタバちゃん
スタバちゃん
こんにちは!
スタバちゃん (@sutabapeach)です!

 

「3歳の終わり頃までに、子どもの脳の物理的な成長は85%が終了する」

突然、ビックリしますよね!

私もこの言葉に出会った時は、衝撃と不安が入り混じった感情になりました。

今回は、【子どもの脳は、3歳までの言語環境で決まる!?】子育てで知っておくべき3つのTについてお話ししたいと思います。

この記事はこんなあなたにオススメ

✅子どもが生まれたばかりのママさん、パパさん

✅これから子どもを持つママさん、パパさん

✅育児に関しての知識を深めたいママさん、パパさん、保育者さん

私には、現在3歳になる息子がいます。

子どもが生まれるまでは、子育ての知識はもちろんゼロでした。

ただ、妻から「これ読んでみて。」と一冊の育児本を渡されたことがきっかけで、それ以後、育児に関する情報をどんどん吸収していくようになりました。

そんな中、息子が2歳の時に出会ったのが、ダナ・サスキンドさんが書かれた『3000万語の格差』です。

この本はそれなりにボリュームがありますが、1家族に1冊は持っておくべき良書だと思います!

私自身、かなり勉強になりました!

↓こちらの本です

冒頭でお話した、「3歳の終わり頃までに、子どもの脳の物理的な成長は85%が終了する」と書かれています。

これって、衝撃的ですよね!?

私自身、「もう息子は2歳なのに!」と焦りを感じました。

「なんで、3歳までの言語環境が子どもの脳の成長に関係するの?」

「子どもの脳の成長を促すために何をすればいいの?」

そういった疑問について、これからお話したいと思います。

著者の紹介

ダナ・サスキンド

シカゴ大学医科大学院・小児外科教授。同大学小児人工内耳移植プログラム・ディレクター。3000万語イニシアティブの創設者兼ディレクター。このイニシアティブに先立っては、自身が関わった患者が社会経済的に恵まれない環境にあったとしても、聞き、話す能力を十分に発揮できるようにと創設したProjectASPIRE(http://project-aspire.org/)のディレクターでもある。

引用:『3000万語の格差 赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ』

 

子どもの脳の成長に、3歳までの言語環境が大切な理由

本の冒頭にこんな記述があります。

「耳が聞こえる子どもでも、貧しい言語環境のもとに育ったなら、生まれつき耳が聞こえず、手話環境に恵まれなかった子どもと、脳が置かれる環境はほぼ同じでしょう。」

引用:p7

人工内示移植も行うダナ・サスキンドさんが自身の実体験からこう語っています。

この記述を読んだだけでも、私はかなり衝撃を受けました。

「目の前にいる息子は、言語環境に恵まれているのだろうか」と。

ダナ・サスキンドさんの言葉は科学的にも証明されています。

1960年代、カンザス大学の児童心理学者ベティ・ハートとトッド・リズリーによる、「ハートとリズリーの研究」です。

この研究により明らかになったことを3点まとめてみました。

 

①子どもが聞く言葉の量と質、それも誕生から3歳までの言語環境が最終的な学業到達度の差に繋がる

②子どもの将来の学びの到達点を決める必須の要因は、初期の言語環境であり、親の社会経済レベルは関係がない

③親同士があまり話さない家庭では子どももあまり話さない

 

③に関しては、私の実体験からも納得しています。

私の友人夫婦の子どもは息子と同じ年ですが、発語がかなり遅く、友人も心配していました。

ただ、原因は明らかで、夫婦が一緒にいてもほとんど会話することがなかったのです。

その時すでに、ダナ・サスキンドさんの本を読んでいた私は、その事実を友人に話しました。

すると、数ヶ月後会った際には、友人の子どもは急速に言葉を発するようになっていました。

これだけ見ても、3歳までの言語環境が、子どもの脳の成長に大切な理由が理解できます。

では、子どもの脳の成長を促すために何をすればいいのかについて、次にお話したいと思います。

 

子どもの脳の成長に必要な3つのTについて

結論から言いますと、この3つです。

Tune In(チューン・イン) … 注意とからだを子どもに向ける

Talk More(トーク・モア)… 子どもとたくさん話す

Take Turns(テイク・ターンズ) … 子どもと交互に対話する

 

順番にご説明します。

Tune In (チューン・イン)… 注意とからだを子どもに向ける

乳児や幼児が集中している対象に親が気づき、適切な場合にはその対象について、子どもと一緒に話すというもの。

つまり、子どもが集中していることに親も集中する、ということです。

あるいは、子どもの意識があちらからこちらへ移った際に、親も一緒に移り、子どもの働きかけに対して反応を起こすことを意味します。

(例)

ママ(パパ)が絵本を持って床に座っています。その横で、0歳児の赤ちゃんが積み木を積んでいます。

ママ(パパ)「○○ちゃん、絵本読もうか。楽しい絵本だよー」と床をパタパタと叩きます。

一見、絵本を一緒に読もうとしているので、良いように思いますよね。

ただ、これはチューン・インの良くない例です。

この赤ちゃんが望んでいるのは、自分がしていることに興味を持ってくれるママ(パパ)です。

それこそ、赤ちゃんが床をパタパタ叩いて、「ママ(パパ)、ここに座って。積み木遊び面白いよ。」と言っているところへ入ってくれるママ(パパ)です。

子どもは興味のないことをしているとき、そこで使われている言葉を全く学ばない傾向があることが研究から分かっています。

私の個人的な意見として。

日々、仕事で多忙なママ、パパさんも多いと思います。

ただ、1日10分でいいので、全力で子どもと遊ぶ。

その10分間で、子どもはママ、パパの愛情を受けるだけでなく、脳の成長にもつながります。

私も日々、息子に心掛けている、チューン・インです。

子どもが集中していることに注意を向け、親も関わる!

 

Talk More(トーク・モア)… 子どもとたくさん話す

それこそ、子どもとたくさん話をしようということですよね。

ただ、単純にいっぱい話をすればいいというわけではありません。

ダナ・サスキンドさんはこう記述しています。

『脳を貯金箱だと思ってください。そこに入れるのが全部1円玉だったら、貯金箱がいっぱいになったとしても、大学の学費ほどにはなりません。(中略)同じように、あなたが赤ちゃんの脳に注ぐ言葉が「3つで1円」程度の言葉だったら、それではやはり大学の学費は賄えないのです。』

引用:p137

 

つまり、言葉の量だけではなく、質も大切なのです!

(例)

ママ(パパ)が子どものオムツを替えるシーンを想像してください。

「うんち出たから、オムツ替えるねー。はい、綺麗になったよ」

一見、悪くないですし、むしろ、皆さんもこんな感じではないでしょうか。

ただ、これだと子どもの脳は成長しません。

一方で良い例は、

「うんち出たから、オムツ替えるねー。あら、びっしょり。」

「じゃあ、新しいオムツにしようねー。ほら、見てごらん!外が青で、中が真っ白だね!」

「こっちは濡れてないよ。ほら、さわってごらん。乾いていて、とってもやわらかいね。」

「はい、綺麗になったよ。」

 

同じオムツを替えるという行為一つとっても、これだけの言葉の量と質の差があります。

私もできる限り、息子にたくさん話すだけでなく、質も重視して話すようにしています。

今では良いのか悪いのか、3歳にしてかなりの口達者です(笑)

子どもとたくさん会話するだけでなく、質も重視しよう!

 

Take Turns(テイク・ターンズ) … 子どもと交互に対話する

ダナ・サスキンドさん曰く、脳の発達を考えた上では、テイク・ターンズは3つのTの中で最も重要だそうです。

子どもとの会話のやりとりの行ったり来たりを成功させるには、親と子どもが積極的に関わろうとすることが大切です。

「じゃあ、一体どうやったらいいんだろ?」

と思われた方もいると思います。

テイク・ターンズをする時、唯一の効果を発揮する言葉は、「何?」です。

 

『「このボールは何色?」「牛は何と言った?」など、「何?」の質問は、会話のやりとりを広げ、語彙を育てる方法としてはレベルが下です。

なぜなら、こうした質問は、子どもがすでに知っている単語を思い出すように促しているだけだからです。(中略)

一方、答えが決まっていない質問、いわゆる「開かれた質問」は、テイク・ターンズの目標に合致するお勧めの方法です。特に、幼い子どもにとって開かれた質問は会話を始めるために役立ち、会話を続けるのにも最適です。簡単な「どうする」や「なぜ」を使えば、子どもはたくさんの単語、考え、アイディアで答えることができます。』

引用:p144

 

私もこの事実を知って、日々の子どもとの会話の中で、

「○○ちゃんは、なんでそう思う?」

「○○ちゃんなら、どうする?」

と開かれた質問を取り入れるようにしています。

これにより、息子は自分の頭の中の言葉を駆使して、考えて、答えるようになっています。

皆さんも、是非、開かれた質問で、子どもの能力を伸ばしてみてください。

日々の子どもとの会話の中に「開かれた質問」を意識しよう!

 

【おまけ】Turn Off(ターン・オフ)…電源を切る

食事中にテレビをつけていませんか?

子どもと公園に行った時に、スマホに夢中になっていませんか?

車でお出かけをする時に、車載テレビをつけていませんか?

ドキッとされた方もいたのではないでしょうか。

デジタル社会においては、仕方のないことかもしれません。

ただ、子どもと会話をする時間、遊ぶ時間を無駄にしているのも事実です。

 

我が家の場合、

食事中はテレビの電源を切って、スマホは別の部屋に置いています。

そして、「今日は保育園で何したのー?」と子どもに聞くようにしています。

このおかげで、息子のお友達の名前を全員覚えることができました(笑)

公園に遊びに行くときは、スマホはポケットにしまって、全力で子どもとかけっこをしたり、ボール遊びをしています。

車でお出かけをする時は、「電車走ってるねー!」「あの車、かっこいいね!」「あそこにショベルカーがあるよ!」

と何気ないやりとりを子どもとしています。

このおかげか分かりませんが、息子は車の車種を見分けるのが得意になっています(笑)

 

もちろん、我が家の場合も完璧にできているわけではありません。

食事中に子どもが好きな番組があれば一緒に見ますし、

公園で遊ぶ時に友人にラインを返す時もありますし、

車でお出かけの際に子どもがぐずっていたら好きなキャラクターの動画を見せることだってあります。

 

親だって、完璧なんて無理!

 

人間だもの!(笑)

 

ただ、意識的にターン・オフするようにはしています!

皆さんも、少しでも、意識してみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。

最後は少し、子育ての本音が出てしまいましたが(笑)

今回、ご紹介した3つのTをより詳しく知りたい方は是非、書籍を購入してみてください!

私自身、本当に勉強になった本です!

子どもと過ごす時間は思っている以上に限られています。

その限られた時間を、3つのTとターン・オフを使い、有効活用してみてください。

私も息子のために、できることを頑張ります!

スタバちゃん
スタバちゃん
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!